スマホが突然再起動する、再起動を繰り返す(再起動ループ)、電源が勝手に落ちる——これらの症状は多くのユーザーが経験するトラブルです。「ウイルスに感染したのでは?」と心配になるかもしれませんが、実際にはアプリの不具合やバッテリー劣化など、自分で直せる原因が大半です。
この記事では、iPhone・Android(Galaxy・Xperia・Pixelなど)共通の原因と、今すぐ試せる対処法を順番に解説します。2026年7月時点の最新情報に対応しています。
症状別クイック診断
| 症状 | 最も多い原因 | まず試すこと |
|---|---|---|
| 1日に1〜2回、不定期に再起動する | 特定アプリのバグ、メモリ不足 | アプリを最新に更新、不要アプリを削除 |
| 特定のアプリを開くと再起動する | そのアプリとの互換性問題 | アプリのキャッシュクリア→再インストール |
| 再起動を繰り返して立ち上がらない | OSの破損、バッテリー膨張 | 強制再起動→セーフモードで切り分け |
| 充電中に再起動する | バッテリー劣化、充電ケーブル不良 | 別の充電器で試す、バッテリー状態確認 |
| 高温時やゲーム中に再起動する | 熱暴走による保護機能 | スマホを冷ましてから再使用 |
| 電源が突然落ちて、電源ボタンを押さないと復帰しない | バッテリーの経年劣化 | バッテリー交換を検討 |
① 強制再起動する
まずは強制再起動です。システムがフリーズしかけている状態でも、強制再起動で正常に戻ることがあります。
| 機種 | 強制再起動の方法 |
|---|---|
| iPhone 8以降(Face ID搭載) | 音量↑を押してすぐ放す→音量↓を押してすぐ放す→サイドボタンをAppleロゴが出るまで長押し(約10秒) |
| iPhone 7 / 7 Plus | 音量↓ボタンとサイドボタンをAppleロゴが出るまで同時長押し |
| iPhone 6s以前 | ホームボタン+サイド(上部)ボタンをAppleロゴが出るまで同時長押し |
| Galaxy(最近の機種) | 電源ボタン+音量↓を7秒以上長押し |
| Xperia / Pixel | 電源ボタンを30秒以上長押し(機種により音量↓も同時) |
② アプリの不具合を切り分ける(セーフモード)
特定のアプリが原因で再起動が発生している場合、セーフモードで起動すると原因を特定できます。
Androidの場合: 電源ボタンを長押し → 「電源オフ」を長押し → 「セーフモード」をタップ。セーフモード中に再起動が発生しなければ、インストールしたアプリのいずれかが原因です。最近インストールしたアプリから順にアンインストールして様子を見てください。
iPhoneの場合: 純正のセーフモードはありませんが、機内モードにしてサードパーティ製アプリの動作を一時的に止めることで同様の切り分けができます。
③ ストレージ容量を確認する
ストレージの空き容量が極端に少ないと、システムが不安定になって再起動を繰り返すことがあります。目安として、最低でも数GBの空き容量を確保してください。
iPhone: 設定 → 一般 → iPhoneストレージ。不要な写真や動画、使っていないアプリを削除。特に「システムデータ」が大きい場合は、再起動してから確認すると減少することがあります。
Android: 設定 → バッテリーとデバイスケア(Galaxy)または 設定 → ストレージ。キャッシュデータの削除や、不要ファイルのクリーンアップを行ってください。
④ OSとアプリを最新に更新する
OSやアプリのバグが原因で再起動が発生することがあります。特にiOS 26やOne UI 8.5などのメジャーアップデート直後は、互換性問題で再起動が増える傾向があります。メーカーが修正パッチを配信していることが多いため、必ず最新バージョンに更新してください。
iPhone: 設定 → 一般 → ソフトウェア・アップデート
Android: 設定 → ソフトウェア更新(Galaxy)、または設定 → システム → システム更新(Pixel)
⑤ バッテリーの状態を確認する
バッテリーが劣化すると、電圧が不安定になり突然の再起動や電源オフの原因になります。特にバッテリー残量が50%以上あるのに突然電源が落ちる場合、バッテリー劣化が強く疑われます。
iPhone: 設定 → バッテリー → バッテリーの状態と充電 → 「最大容量」を確認。80%を下回っている場合は交換が推奨されます。「iPhoneのパフォーマンス管理機能」が有効になっている場合も、バッテリー状態が関連しています。
Android(Galaxy): 設定 → バッテリーとデバイスケア → バッテリー → 「バッテリーの状態」を確認。
バッテリーが膨張して背面が浮いている場合は発火の危険があるため、すぐに使用を中止して修理を依頼してください。
⑥ 熱暴走対策(高温時の再起動)
スマホの内部温度が一定以上に上がると、保護回路が働いて自動的に再起動またはシャットダウンします。これは正常な安全機能です。
- 充電中のゲームや動画視聴を避ける
- 直射日光の当たる場所や車内に放置しない
- スマホケースを外して放熱しやすくする
- 高温時はスマホを冷ます(風通しの良い日陰や扇風機の前で。冷蔵庫はNG)
温度が下がれば正常に戻りますが、頻繁に発生する場合はバッテリーや基板に問題がある可能性があります。
⑦ 最終手段:初期化(ファクトリーリセット)
上記の方法をすべて試しても再起動が止まらない場合、ソフトウェアの深刻な問題を解決するために初期化が必要なことがあります。初期化前に必ずデータのバックアップを取ってください。
iPhone: 設定 → 一般 → 転送またはiPhoneをリセット → 「すべてのコンテンツと設定を消去」。またはPCに接続してiTunes/Finderから復元。
Android: 設定 → 全般管理 → リセット → 「データの初期化」(Galaxy)。または設定 → システム → リセットオプション → すべてのデータを消去(Pixel)。
初期化後も再起動が続く場合、基板やバッテリーのハードウェア故障が確定します。
それでも直らない場合の故障サイン
以下の症状がある場合、ハードウェアの故障が強く疑われます。無理に操作せず、メーカーや修理業者に相談してください。
- 初期化しても再起動を繰り返す(基板故障の可能性)
- 再起動中に画面に縦線・横線が入る(ディスプレイまたは基板故障)
- 水没や強い落下の履歴がある
- バッテリーが膨張している
- 充電中のみ再起動する(充電回路の故障)
Q&A
ウイルスの可能性は低いです。多くの場合、アプリの不具合・ストレージ不足・バッテリー劣化・OSのバグが原因です。Androidで不審なアプリをインストールした覚えがある場合は、セーフモードで起動して問題のアプリを特定し、アンインストールしてください。
メジャーアップデート直後は、バックグラウンドでデータの再構築が行われるため、一時的に再起動や動作の不安定さが発生することがあります。24時間ほど様子を見てください。改善しない場合は、強制再起動→アップデートの再適用→初期化の順に試してください。iOS 26の場合は、Appleが公開している修正パッチがないか確認しましょう。
まず強制再起動を試してください。それでもループが続く場合、iPhoneはリカバリモードからの復元(PC接続が必要)、Androidはリカバリモード(電源オフ→電源+音量ボタン長押し)からキャッシュパーティションの削除を試せます。これらの操作はデータを消しません。それでもダメなら初期化が必要ですが、事前にバックアップが可能な場合はPC経由でデータを救出してから行ってください。
高負荷なゲームアプリが原因で熱暴走やメモリ不足が発生しています。まずアプリの画質設定を下げて試してください。それでも再起動する場合、そのアプリとスマホの相性問題か、バッテリーの経年劣化が考えられます。他の負荷の高いアプリでも同じ症状が出るか確認しましょう。
iPhoneの場合、「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「解析と改善」→「解析データ」にクラッシュログが保存されています。特に「JetsamEvent」「panic-full」などのキーワードが含まれるログはメモリ不足やパニックによる再起動を示します。Androidも「設定」→「端末情報」→「バグ報告」などからログを取得できますが、一般ユーザーには分析が難しいため、修理に出す際の参考情報として活用してください。
まとめ
スマホが勝手に再起動する原因は、アプリの不具合・ストレージ不足・OSバグ・バッテリー劣化・熱暴走・ハードウェア故障の6つに大別されます。強制再起動とアプリの確認、ストレージ確保で多くの問題は解決します。バッテリーの最大容量が80%を下回っている場合は交換を検討してください。それでも直らない場合はハードウェア故障の可能性が高いため、早めに修理を依頼しましょう。